2時間ドラマの車をまとめるブログ

1980〜2000年代2時間ドラマ(主に火サス、土ワイ)に登場する劇用車(破壊・非破壊問わず)を特定してまとめているブログです。車知識が偏ってる為間違ってたら指摘ください。

劇用車から見るテレビドラマ⑧「西村京太郎トラベルミステリー24」

こんにちわ。

前回に引き続き、今回も三橋達也時代のトラベルミステリーシリーズの劇用車をご紹介します。今回は24作目「山手線五.八キロの証言」(1993)

現在は中々地上波での再放送の行われない三橋十津川ですがこの回だけは地上波で一度再放送されたのを見ており、眼鏡をかけてないカメさんやキャストも役柄も全然違う十津川警部に「?」となったものです。

また、このシリーズでは唯一都心を主とした(但し最終的には地方へ飛ぶ)作品であることや、カーアクションが豊富なのも特徴。見逃せないポイントです。

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あらすじ

ある日の早朝、山手線を取材する一人の旅行記者。窓からの風景を写真に残す。

2日後、その記者は何者かに殺害され、撮影した写真も消えていた。

捜査に当たった十津川班は、彼が写したものが原因で殺されたと推理する。山手線から彼が見たものが明らかとなった時、事件の真相が明らかとなる。

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冒頭、旅行記者の現場へ急行するパトカー。

車種はR31スカイライン。パトカーとしてもお馴染みの車種で、このトラベルミステリーシリーズ始め、様々なドラマに登場しています。

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捜査メイン車両はY31セドリック。前回記事ではY30がメインでしたが今回はこちらが主力として登場、ナンバーが前回と変わっていますが恐らく同型車かと。今作は何度かテールが見えますが、恐らくグレードはClassic…?

さて、記者が見たものの真相を突き止めるため、十津川班は山手線沿線で撮影日に起きた事件事故を調べ上げる。

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その中で登場したひき逃げ事件の1コマ。特徴的なテールは1991年に登場した初代トヨタ サイノス。海外におけるサブコンパクトカー市場へ向けて企画された車両であり、キャッチコピーは「友達以上、恋人未満」当時現行車だったのもあってただ止まって発進するだけです。

結局、どの事案も今回の事件とは無関係なことがわかり、亀井刑事の提案で、山手線の映像を撮らせることに。その一方、殺された記者が最後に呑んだ店のホステスが殺害され、そのパトロンが事件の重要参考人だとにらんだ十津川班は、温根の部屋に残された写真を手掛かりに亀井・清水両刑事を松本へ派遣する。

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県内で二人が移動に使った130クラウンタクシー。県内の車はこれだけ。

亀井は、事件の突破口として、「何気ない風景」の中に真相があると考える。そして、6時ごろに山手線を使っていた行商人を見つけ、一緒に山手線に乗って検証を行う。

そしてその日、行商人がお世話になっていた家の娘が殺害された女によって誘拐に遭っていた事実を突き止め、母親は未だに脅迫されているということを知る。

苦難の末支払いに応じることになった夫婦。銀行経由で情報をつかんだ十津川班は早速張り込みを行う。

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母親の車はフォルクスワーゲンゴルフⅡ19E。1974年に登場したワーゲンの代表車種、ゴルフシリーズの2代目で1983年に発売、翌1984年からは日本にも輸入されました。

2度マイナーチェンジを行っており、このタイプは一度目のマイナーチェンジタイプされたGLiかCLiとなります。91年に後継のゴルフⅢ1H型にフルモデルチェンジしました。

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ここでは見にくいですが、この張り込みから2台目の覆面車としてY30セドリックが参戦。こちらも前回に登場した車両になりますが、やはりナンバーは変わっています。

2台のセドリックに追われながら、ゴルフは都内を走行。劇中では、ゴルフに自動車電話のある描写がなされています。当時としてはまだ現役だった自動車電話ですが、このゴルフにはアンテナの描写が見られないので実際どうだったんだ…?

そしてゴルフは自動車電話による犯人の指示でどこかの駐車場へ…。

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母親を追う十津川亀井コンビ。この後、両名が謎に駐車車両を一瞬眺めています。

このいかにも古そうなクラシックカーは1957年式シボレー・コルベットC1。

アメリカの自動車メーカーゼネラルモーターズが、大戦後に持ち込まれたヨーロッパ製スポーツカーの影響を受けて造ったアメリカ製スポーツカーで、1953年に発売。

以降毎年のようにマイナーチェンジしながら1962年まで製造。スポーツカーとして銘打ったものの、この初代では先進的なイメージを押し出した雰囲気車としてのイメージも強いものでした。現在でもアメリクラシックカーの代表車の1台として愛されています。

母親を追う十津川は、ひょんなことから母親のカバンがダミーだということに気づく。

が、時すでに遅く犯人は車に乗り込み逃走。十津川班も後を追う。

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さぁ、テレ朝版では珍しいカーチェイスの始まり。犯人車として登場したのは910型ブルーバードセダン。バランスの取れた4気筒中型セダンとして設計されたブルーバードの6代目として1979年に登場。ブルーバード最後のFR車だったこともあってか、モデルチェンジ後もFFの向かないタクシー向け営業車がクルー登場の1993年まで製造されました。当時最新鋭ということもあり、西部警察にもパトカータイプがR30や430後期共々じゃんじゃか導入され活躍していました。

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サイレンを鳴らして追う2台のセドリック。場所は芝浦。なんだか昔こんなのどっかであったような…。

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ここで連絡を受けた白パトが加勢。1台目は当時現行のR32スカイライン

8/19追記、このパトカーは5代目三菱ギャランΣ後期だそうです。当時テレ朝に存在した火曜ゴールデンのスポンサー枠が三菱自動車だったらしく、その関係で登場したのではないかとの事

コメントありがとうございました。

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そして、冒頭にも登場したR31スカイラインの活躍により犯人車は工場内へ。

…なんとなく結末が見えてきましたが。

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工場を逃げる犯人車は盛り土を台に横転。そして車はド派手に爆発。犯人は死亡し万事休すか…と思いきやまだまだ事件は終わりません。果たして事件の悲しき真相とは…。

今回はここまで。三橋十津川ネタはとりあえず後3本。内2本はすぐに用意できますが後1本はどうなるか…一番やりたい回ではありますが…。