ご無沙汰しております。
遂にこのシリーズからのご紹介もラストとなりました。
混浴露天風呂連続殺人事件シリーズ、21〜26回の劇用車を紹介していきます。
浅草分室から原宿分室へ戻った左近山口コンビ。浅草から倉本警部補も一緒に移ってきます。
新たに山口警部が未亡人だったこと、その娘として、保険調査員をしている詩織がいるということが判明。新たなレギュラーとして加わります。果たして物語はどう終着へ向かうのか。
なおこの辺りから、同じテレパック制作のTBS版十津川の一部BGMを使うようになっています。
早速見ていきましょう。
第21作(01)
通報を受け、現場に臨場する3人。
パトカーも21世紀になりサイレンが現行のブーメラン型になりました。
そして何気に久々の登場となる原宿分室の覆面車はお馴染みクラウン。
被害者の女性の車を調べる左近と倉本。
途中で詩織が入ってきます。
車種は日産プリメーラ。当時普及しつつあったカーナビを搭載しており、このカーナビの履歴から、2人は茨城へと向かいます。
今回のメイン車はプジョー406ブレーク右ハンドル仕様。東京から直接持ってきた設定ですが、とナンバーなので原宿分室の保有車なんでしょうか?
プジョー406は1995年に登場したフランスプジョー社のミドルクラスの乗用車。日本には1996年に先にセダンが輸入され、ブレークは1年後の1997年に輸入が開始されました。
セダンは映画「Taxi」シリーズでのメイン車として、ド派手なカーアクションで活躍しました。
ブレークとはシューティングブレークの略で、スポーツクーペの要素を持つ流線型のステーションワゴンのことを指します。
途中、2人は軽トラの中で死体を見つけます。
軽トラは9代目DC51T型スズキ・キャリィ。
キャリィの名前は1961年にデビューし、以降11代に渡って現在まで販売されており、スズキの新車としては最古の商標を誇ります。
遂にパトカーにもコンフォートが登場です。
捜査を茨城県警に任せた2人は白河へ。
すると追っていた容疑者を発見。
一方その頃、山口警部はひょんなことからついてきた詩織と共に容疑者の連れを追います。
トヨタのピックアップトラックのブランドであるハイラックスとその後継であるタコマを基にした大型SUVです。
男の車は130系クラウン。ロングセラーを誇った130系ですが、99年にモデルチェンジしました。それでも、まだまだ出てきますね。
追う詩織の車はプジョー206
後のシーンでは倉本警部補もハンドルを握ります。劇中見る限りはバケットシート仕様の様です。
206は1998年にデビューしたハッチバック型の小型車で、日本ではおしゃれなイメージながら手頃な価格から大ヒットし、後継がデビューしながらも2012年まで製造されました。
シーンは進み那須で第3の殺人が起きたシーン。左近警部がいつものように単身東京に戻り再調査に向かうシーンで、栃木県警のクラウンパトのリアエンブレムが写ります。
次は22作(02) この回からタイトルが元に戻りました。
とうとう分室の覆面車もカローラになってしまいました。9代目NZE121カローラは2000年にモデルチェンジした現行車です。
土曜ワイドでは度々劇用車として使用されています。
先に現地にいた山口警部の手配したレンタカー。エスティマ。久々の国産車です。
今回の主要人物が運転するベンツ
テールだけですがW124メルセデスベンツ300E4ドアと言ったところでしょうか。
長崎県警のパトカー。まだまだY31が現役ですね。
途中合流した詩織の車で親子水入らずを楽しむ山口親子。
しかし第四の死体を見つけてしまいます。
後ろ姿ですが150系クラウンかな?
後が気になるところですが車はここまで。
続いて23作(03)この回から室長は何かしらの用事で席を外すようになります。
最初こそ分室長代理で張り切っていた左近警部ですが、だんだん嫌気が刺して結局いつもの方へ…
第一の事件発生時、今回警視庁側はこの130系クラウン白パト1台のみしか出ませんでした。
栃木の被害者の妻の元へ赴いた2人。しかし予定があるからと邪険に追い返されてしまいます。その妻の愛車はBMW3シリーズ316tiか318tiのどちらかですね。
事件捜査の合間に鬼怒川で遊びほうけてる間、山口警部は東京で被害者の愛人を張り込みます。
電話で呼び出された愛人は愛車で繰り出します。フォルクワーゲン・ゴルフⅣ 1J5ドアハッチバック。この車もよく見かけますね。
それを追う山口警部はタクシーを呼びます。
途中で何故か加わった詩織と共にタクシーは浦和ICから東北自動車道へ…
車種はお馴染みのクルータクシー。
注目すべきなのはそのナンバー。実はこのナンバー、同じ土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌」シリーズのメイン車、大同交通1646号車のS130クラウン→コンフォートのナンバーと同一なのです。
同じ土曜ワイドとはいえこんなことがあったんですね。
一方、栃木で捜査する2人のレンタカーはBMW735i
ずーっとワゴンが続いてたので久々ですね。
2人の車で追われる車。P10プリメーラセダンですかね。
レンタカーはもう1台。
今回は東京ではなく宇都宮へ行った左近警部が戻る際に借りてきたレンタカー。パジェロミニですね。
続いて第24回(04) 何故か左近警部のみに極秘で伝えられた誘拐。道中明智扱いされる左近(中の人はかつては金田一なのに…)、迫るコンビ解消の危機…!?どことなくいつもよりコミカルな感じのする回。果たしてどうなるか。
今回のメインレンタカーは2度目のエスティマ。ナンバー別の同個体でしょうか…?
この車もよく見かけますね。
運転していたのは清水紘治氏。あぶ刑事で木ノ実氏と共演してましたねぇ。十津川17作とはまた違ったキャラで左近達と対決します。
道中、成り行きで付いてきた山口警部の同級生の車。初代キャデラックCTSクーペ・コンバーチブル。「大き過ぎる」と言われたキャデラックのイメージから、それまでよりコンパクトでスポーティなモデルとして登場しました。
身代金の受け渡し場所を見張る2人。
しかし身代金は清掃ボランティアに紛れ込んだ犯人のH100系ハイエースによって持ち去られてしまいます。
車はここまで。
続いて25作目(06) シリーズ最多出演を誇る乳頭温泉。過去の映像や、懐かしのキャラクターが多数登場。ラストでは左近が遂に…?
日本国内専用車としてアシンメトリーボディのミニバンとして登場しました。
今回は旅行者が何組も出る為レンタカーも多数
こちらは2人をつけていた車。2代目トヨタヴィッツ。2005年にモデルチェンジしたばかりで、コンパクトカーの限界の大きさに挑戦したボディが特徴的です。怪しげな様子でしたが実はその正体は…?
秋田に降り立った2人と出会ったカップルが借りていたレンタカー。側面だけですが初代マークXでしょうか。
マークⅡの後継としてデビューしたミドルサイズセダン。以降モデルチェンジを経て2019年まで製造、2020年まで販売されました。
途中で出会った若いカップルのレンタカー。
2度目の登場9代目NZE121カローラです。
今回の秋田県警のパトカー。
9代目B15型日産サニー、たまに出てくる劇用パトカーでしょうか。
覆面車はディアマンテ。しかし顔が写ったのはこのシーンのみ。
なおこれ以外にクルータクシーに左近警部が乗って臨場するシーンがありました。
そして最終回(07) この回になるとエンブレム隠しをやり始めます。遂に2人が…?
今回のメイン車は後半に入ってから登場。
前回とナンバーまで同じアイシスですがエンブレム隠しが入っています。
冒頭、修善寺駅前で出会った山口警部のかつての友人の車。初代マークXですがこちらもXロゴが…。
かつての回想シーン。ボルボV70とボンティアックファイアーバードトランザム
バブル期だそうですがV70のデビューは90年代。流石に違うか…?
静岡県警のパトカー。エンブレム隠しが入ってますがクラウンですね。
詩織の婚約相手が乗る車。2代目R50型テラノ。
なぜか覆面車にもなっていたSUVです。
今回はここまで。
カークラッシュの少ない作品でしたが、マツダ車固定からクラウン、5チャンネル時代の黒歴史マツダ、晩年は外車にファミリカーと。
実に多種多様な劇用車を見ることができた作品でした。