こんにちわ。今回からは久々にトラベルミステリーシリーズの劇用車を紹介していきます。やーっと資料を手に入れることができました。
今回ご紹介するのは第30作「寝台特急北斗星殺人事件」(1996)です。
以下ネタバレ注意
大手時計メーカー「ワールド時計」の社長令嬢が誘拐されかける事件が発生。社長は娘が企画した新製品のペアウォッチのキャンペーンツアーにどうしても参加すると言って聞かない娘のために、友人である三上刑事部長経由で警視庁に護衛を依頼する。十津川以下メンバーは身分を隠し、上野発、寝台特急北斗星5号に乗り込む。
北斗星は郡山でツアー客の一人が消える事態が起きるも、実際は乗り遅れただけで次の福島で再合流し、事なきを得ていた。しかし今度は、そのツアー客の妻が姿を消す。
翌朝、その女性は北斗星車中で絞殺体となって発見、さらに社長の娘も姿を消す。
犯人はツアー客の中にいると睨んだ十津川だったが、ツアー客は殺された女性含めても減っておらず、捜査は行き詰まる。十津川班が顔のない犯人による誘拐事件に挑む。
テレビ朝日版に登場する山村紅葉氏演じる北条刑事。元々は朝日版4作目から登場したドラマオリジナルの女性刑事でした。そのオリジナルキャラクターを原作へ逆輸入させたのがこの回の原作です(ただしこの回では名前は異なっていた)。
原作では当時現役だったジョイフルトレイン「サロンエクスプレス東京」を舞台にした京都行のツアー列車でしたが、ドラマ化に当たってはロケの都合からか北斗星5号となりました。余談ですがこの北斗星、映像によって電源車がマニ24-500になっていることがあるので注目(青函トンネルに入るシーンがわかりやすいか)
それでは車種紹介。
冒頭、誘拐されかけた娘を父親が助けるシーン。
ACEの文字が見えていますね。ライトから3代目H50系と見て間違いないでしょう。
当時としても再末期モデルから10年落ちなんですがね。
札幌到着後、ツアー客はバスで大通公園や小樽へ。
バスはばんけい観光バス(スタッフロールより)の物。少数ながら乗合バスや貸切バスを現在でも運営しています。
さて、北海道から帰ってきた社長邸に、身代金受け渡しの連絡が入ります。
今回の覆面車は5代目X90系トヨタチェイサー。
日産車メインだった朝日版も、この頃からトヨタ車メインになり始め、この頃からメインに必ずトヨタ車が入るようになります。
社長のベンツ。Sクラス2代目のW126。1979年から91年まで製造され、ベンツ初のボンネット格納式ワイパーを採用しました。
日本では大物政治家から反社会のその手の人まで幅広く使用され、ベンツと言えばこれと思わせるようになったのはご存じの通り。
ここで2台目の覆面車。Y33グロリアブロアム(E-PY33)です。当時の現行型ですね。
よくセド/グロと言われる両車ですが、違いがあったとすればセドリックは日産本体出身、グロリアはプリンス(→日産プリンス)出身と言ったところ。
230型からは姉妹車扱いとなりテレビドラマでもしょっちゅう混在していましたが、大体はセドリックだった印象。
犯人からの指示に従い走らされるW126とそれを追うY33とX90。
ここで、SELの文字がうっすら見えていますね。先ほどのフロントのショットでヘッドライトワイパーがあったのが確認できましたが、これが標準装備だったのは500SE/500SEL/560SE/560SELのみ。真ん中が0というよりかは6っぽいので560SELかな?
突如社長はベンツを乗り捨て、ワゴン車に乗り換え。
ワゴンに乗り換え、ただ事ではないと用心深く追う十津川班ですが…。
あれ?
なんと現れたのはY33「セドリック」
確かに出発時はグロリアだったはずなのですが…。
どういうわけかここからセドリックに差し替え。
ナンバーもそのまま据え置きです。どういうこっちゃ。
十津川の判断でワゴンは強制的に停車。
身代金入りのアタッシュケースがすり替えられていたことに気付いた十津川班は、大急ぎでベンツの元へ。
Y33が急行。しかし案の定身代金は奪われる。
が、身代金を受け取ったのを確認したためか、無事娘は解放される。
翌朝、重要参考人の男が遺体で上がる。
これ先頭はY30…?96年で現役なのは中々凄いですが。
一方こちらは、社長令嬢による誘拐事件の回想。
初代グランビア?エスティマとかとはテールが異なるんですよね…。
一方、奥多摩の別荘でも誘拐に関わった人間の遺体が見つかる。
先頭の車種は何ですかね。ナンバーがちょっと気になるところですが。
ラストは北海道で使ったタクシー。80系マークⅡですかね。
今回はここまで。後もう2作品、お付き合いください。