こんにちわ。今回も前回に引き続き、「西村京太郎トラベルミステリー33 秋田新幹線こまち殺人事件」(1999)からご紹介します。
この回をもって、大映版時代から20年、延べ34作に渡って十津川警部を演じてきた三橋達也氏が勇退。氏は5年後の2004年5/15に急性心筋梗塞のため80歳で亡くなっています。そんな回とあってか最後だからこそ見せた意外な場面が出たのがこの回。因みに後に高橋英樹版でもこの回はリメイクされました。以下ネタバレ注意
レストラン経営者が殺害される事件が起きる。経営に苦しんでいた彼は殺される前、銀座のクラブで知り合ったホステスに融資話を受けるが、どうもそれが詐欺だったとわかる。何も知らないホステスは店を辞め、故郷の角館へ帰ろうとしていた。
角館に戻った彼女を待ち受けていたのは、かつて別れた夫や、自分の知り合いのタレントの殺人の容疑だった…。
それでは車両紹介
冒頭、殺人事件のあったレストランに急行するパトカー。
遂にパトカーもクラウンが出始めました。ですが今回の覆面車は引き続き日産車。
今回メイン覆面車として使用されたのはY32グロリアGT!本作が放送された1999年はY33はおろか最終モデルのY34がデビューした年であり、そんな時にこんな骨董車(当時はそうでもないか…)が出てきたのでビックリ。
先代のY31で初採用されたスポーティモデルの「グランツーリズモ(GT)」を本作でも継承。新たにヘッドライトを330型以前の丸目4灯に戻し、より強い印象となりました。
余談ですがこちらは29作「上越新幹線殺人事件」で使用されていたY33型セドリック前期型GTアルティマ。ご紹介しようと思っていたんですが走行場面が少なかったため断念していました。このY33GT、この作品の半年後にスタートした柴田恭兵主演ドラマ「はみだし刑事情熱系」における「広域車」として劇用ナンバーそのままに登場し、Y33レパードやU14ブルーバードらと共に劇中でカーアクションを披露することとなります。
私もこのY32/33GT特有の丸目4灯はカッコよくて男心をくすぐられますね~。まぁ現実的に乗るのはY31よりも厳しいかな?
女を追って角館にやってきた十津川班。
女のタクシーはクラウン、刑事達はセドリックという対比?
セドリックの方はこの後も少しだけ登場します。
こちらは秋田県警の覆面車。150系クラウンの白です。
あんまり白の150系覆面はドラマでは見ないような…私が見てないだけかもしれませんが。
一方、十津川班の秋田での足として、黒の個体も登場しました。こちらはレンタカーのようです(覆面車じゃなくて?)
最後は目撃証言で登場した赤いベンツのオープンカー
ヘッドライトワイパーがこの個体にもついてますね。このことからSL320ではないかと
と、今回はここまでです。後任の高橋英樹版からは150系クラウンばっかになるのであまりやる気はないんですが、交代直後の回を見たことがないので、もしそこで気になる車がいたら紹介するかも?
後は他のシリーズですかね。TBS版の初期とか、ほかの作品も取り上げたいところです。
それでは、またいつか。