4/17に出した記事を加筆修正の上で再投稿しています。
こんばんわ
今回も前回に引き続きトラベルミステリーシリーズ「オホーツク殺人ルート」からご紹介。
原作本(別のと合作の奴)
網走刑務所に収監中の囚人の証言を取りに、はるばる北海道までやって来た亀井と西本両刑事は、これからバイトに向かうという女子大生2人と出会う。1週間後、北条刑事の友人が、姉が失踪したと警視庁に駆け込んでくる。そしてその姉は、伊豆下田沖で遺体となって発見された…。事件捜査の最中、十津川班の元へ当のバイトの女子大生の1人が駆け込んでくる。なんともう1人が行方不明だというのだ。そしてその女子大生はサロマ湖畔で遺体となって発見される…
一見何の関係もないように見えた2つの殺人事件は、あるシナリオライターの存在によって結びついていき…?
先日引退したキハ183系の走行シーンと、夏の北海道の雄大な風景が目を引く今回の作品。
伊豆、東京、北海道と舞台が変わるため、様々な車両が登場するのも特徴です。
序盤、伊豆の遺体発見現場へ向かう伊東署のパトカー達。
メイン覆面車として登場したのはR32スカイライン、当時最新鋭の現行車です。
伊東署の玄関カット。大体この手のパトカーは本物を使うことが多いので多分この2台も本物でしょう。
左のいかにも年代物な車はトヨタX40型マークⅡ。設計当時のアメリカ車のデザインに影響を受け採用された単眼2灯のシンプルなスタイルから「ブタ目」の愛称を持ち、実際に警視庁始め各地の白黒パトカーに導入されました。ドラマ放映時(1990年)からすると7~10年落ちと言ったところでしょうか。
一方で右の車。バンパーだけ見るとセドリック系にも見えますがグリルが合致するものが見つかりません。恐らく430かY30か・・・
中盤、東京側の捜査でようやく登場した警視庁の覆面車はC33ローレル前期。前回に引き続いての登場になります。このローレルは89年にフルモデルチェンジして誕生したモデルであり、当時現行どころかバリバリの新車。
更にこのローレル、当時放映されていた「はぐれ刑事純情派」にも登場していたんです(ナンバーも同じ36-88)
思えば同じ朝日×東映なのでありえない話でもないのですが…。因みに先ほど登場したR32も劇用車として登場しています。
パトカー以外ですとキーになるのが、冒頭登場した女子大生2人に渡された車。この車の存在が、トリックの一つとなりますがそれはまた別のお話。
原作で「白いソアラ」と言及されていた為、こちらも原作同様白のソアラが登場。
Z20型ソアラ。当時の現行型です。かのF31レパードとバチバチにやりあってたバブル期の名車ですね。
その他には…
伊豆の警察へ行く地元のクラウンタクシー
事件の遠因となった交通事故の当該車として430セド/グロ?
そしてラストシーンのパトカー最前列。C210スカイラインですかね。
10年ほど前は同じ朝日放送で後期型が大暴れしてましたがこちらは丸目の前期型。
実際機動隊員からの評判は良かったそうな。
と、今回は以上になります。ご指摘ありましたらコメントまでお申し付けくださいませ。
それでは