2時間ドラマの車をまとめるブログ

1980〜2000年代2時間ドラマ(主に火サス、土ワイ)に登場する劇用車(破壊・非破壊問わず)を特定してまとめているブログです。車知識が偏ってる為間違ってたら指摘ください。

劇用車から見るテレビドラマ⑩「十津川警部シリーズ14」

こんにちわ

おかげさまで無事、就職活動の方を終えることができました。

今後半年ほどはゆっくりできそうです。

それもあってブログの更新を…といきたいのですが、自分のやりたい回の映像資料が中々入手出来てない現状がありまして…

そういうわけで今回は先に渡瀬版十津川警部シリーズ14作目「海を渡った愛と殺意」をご紹介します。

この回は西村先生とも親交の深い山村美紗作品のキャラクター「キャサリン」とのコラボ回。原作のキャサリンアメリカ副大統領の娘ですが、今作に登場するのは同じTBS版「名探偵キャサリン」シリーズの設定にちなみ、社長令嬢カメラマンの日本人「希麻倫子」として、キャストもドラマと同じかたせ梨乃氏が登板。余談ですが氏は十津川の妻直子として既に第7作でゲスト出演経験があり、初対面時に十津川が驚いたり、亀井刑事の「警部の奥さんに似てるんだよなぁ」というメタ台詞が飛び出すなど、ネタ要素も含めた異色作になっています。

そして舞台は初の海外!大半で台湾ロケを敢行しており、現地の警察車両も何台か登場しました。そういった面でも今回は中々の注目回ではないでしょうか。

あらすじ

社長令嬢のカメラマン「希麻倫子(キャサリン)」は台湾と日本での宝石密売ルート解明の取材の為、台湾を訪れていた。そんな折、夜の屋台街で銃声を聞いた彼女が駆け付けると、老人が撃たれて倒れていた。その老人は「日本人にやられた」と言い残し息絶える。駆け付けた警察から、男は銃の密売人であることが判明。その男の撃った銃で事件が起こるのではないかと危惧されていた矢先、銀座の宝石店でその銃を用いた宝石強盗事件が起こる。捜査に当たった十津川は、質屋に来た犯人の片割れである男を福島で逮捕し、亀井刑事と清水刑事に護送を頼むが、護送中、男は射殺され、亀井も撃たれて重傷を負う。男のダイイングメッセージから、もう一人の犯人を割り出した十津川はその男の店を訪ねるが、店は数か月前に閉店し、その男の妹が一人いるだけだった。

一方、台湾で黒焦げの男の遺体が発見される。近くにあったパスポートが示したのは、この遺体は探していた強盗の片割れだということだった…。

あの遺体は本当に探していた男なのだろうか?捜査を続ける十津川班は、犯人が築いた迷路に迷い込んでいく…。

十津川とキャサリンの出逢い、あくまで民間人だと邪見に扱う十津川と、それでも捜査に協力したいキャサリン。二人の執念が実るとき、この事件の真相が明らかとなります。というか事件に首突っ込みまくってた民間人演じてたのアナタでしょ渡瀬さん

それでは劇用車の紹介です。

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今回のメイン覆面は5代目トヨタクレスタ(X100系)、マークⅡ、チェイサーの姉妹車である中型高級乗用車、クレスタの最終モデルで、実際にも指揮用車として警察に採用された実績を持ちます。

もう一台はちょっと見えにくいですね…。

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このクレスタは劇中では撃たれた亀井刑事の見舞いのため、この車で郡山の病院まで乗り付けています。

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ここからは台湾の警察車両

実際の台湾のパトカーは日産車と三菱車が幅を利かしてるそうですが、この頃は外車メイン。

先陣を切る白黒パトはブレッブレなんですが、恐らくはフォートシエラ後期ではないかと

スコーピオかな?とも思ったんですが後で写ったテールが違ったんですよね…。

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後に続く覆面車はボルボ。ただボルボは区分が細かいのでどのグレードなのか…(940辺りでしょうかね)

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その後に続くワゴン車達はマジで分からない。

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話は変わって東京で起きた宝石強盗の回想シーン。何故か冒頭のシーンでは登場していなかった犯人側の逃走車です。

暗くて見えにくいですがまぁボンゴかなぁ…

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キャサリンが追ってきた宝石強盗一味のアジトへと乗り込むシーン。低画質&暗所でよく分かりません…

ジープっぽいのはダッジWCシリーズでしょうか?実車は太平洋戦争中の米軍の主力として活躍。でも放送当時で50年物が果たして現役なのか…?

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パトカーはテールの方がはっきり見えてるのでこちらから特定。ただテールだけだとどれも同じに見えてくるんですよね…

シボレーセレブリティ?

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宝石強盗で被害を受けた店の鑑定師の出勤シーンに登場したセドタク。

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重大な事実に気づいた亀井が病院に出してもらった病院の車。ライトエースかな?

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終盤、台湾へと旅立った犯人を追い、十津川はキャサリンが用意した車に乗り込む。

車は前面こそ出てませんが、シボレーシェビーバンマークII(左ハンドル)?

ここ、山村美紗コラボということで娘の紅葉さんと行ってるのが良いですね。

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一方、犯人を直接追跡する台湾警察。タクシーに乗り込みます。

犯人が乗り込んだのは日産B13セントラ。長らくお馴染みだったサニーの北米仕様車です。後にモデルチェンジでブルーバードシルフィの北米仕様となりましたが、現地ではサニーの系譜として現在も製造が続いているようです。

2台目はこれだけでは分からない…?

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飛行機で先回りした十津川達を乗せて、最終決戦の場へ向かう台湾警察の覆面車。

ワーゲンのトランスポーターT4です。1990年に登場したこのタイプは、ワーゲンのトランスポーターシリーズの中で、FFに変更された初のモデルとなります。トランスポーターはドイツハノーバーを中心に製造されていましたが、この台湾でも生産工場を構え、日本向けのモデルはここから輸出されていました。

今回はここまでです。

スペシャルということもあってかかなりボリュームたっぷりでした。

ただ、やはり海外車は同じ顔して形式が異なるという方が多く、特定不足が否めません。もっと勉強しなければ…。

2024.3/11追記

TVer配信記念に画像を差し替え

気になった皆様も是非ご覧になって下さいね。